ノロウィルスに感染してしまったら

嘔吐物の処理は手順にしたがってしっかりと!

それでは、嘔吐物等の処理法の具体的な手順について説明しましょう。

 

@汚染処理に必要な資材の準備

 

まずは、嘔吐物等の処理に必要となる資材をあらかじめ準備しておく必要があります。以下に主な必要資材をまとめておきます。

 

汚物処理に必要な資材を準備する!

・自己の感染防止の資材

〜ビニール手袋、マスク、ゴーグル、エプロン
・嘔吐物等の収集・除去
〜使い捨て布又はペーパータオル等、ビニール袋
・嘔吐物等の消毒
〜次亜塩素酸ナトリウム200ppm溶液、スプレー容器

 

最近では、これらの資材がセットになった「汚物処理キット」などが販売されていますので、それらを活用しても結構ですが、身近にあるものを使ったほうが安上がりかもしれません。

 

 

A自己の感染防止処置

 

自己の感染防止対策を!

自分自身の感染防止を徹底!自分自身がノロウィルスに感染するのを防ぐための防備をしっかりとします。

 

基本的には使い捨てのビニール手袋、マスク、ビニールエプロン、ビニールキャップ、シューズカバーなど。

 

これらは使い捨てのものでなければなりません。(そのまま廃棄するため)

 

念のためにゴーグルも準備出来れば着用しましょう。

 

 

B嘔吐物等の収集・除去

 

消毒液をペーパータオルに付けて!

嘔吐物等の収集方法としては、あらかじめペーパータオル数枚に次亜塩素酸ナトリウム1,000ppm溶液を散布しておき、それを嘔吐物等の上に覆うように被せ、そのうえからさらに次亜塩素酸ナトリウム200ppm溶液を散布し10分程度放置しておきます。

 

その後、新しいペーパータオルで嘔吐物等(ペーパータオルで覆った状態のまま)を外側から内側に集めるようにして拭き取り、ペーパータオル等は直ちにビニール袋に入れてしっかりと密封します。

 

C周囲の消毒

 

周囲から中央に向け拭きとっていく

嘔吐物の除去がある程度終わったら、次亜塩素酸ナトリウム溶液を浸したペーパータオル等でさらに嘔吐物等が吐しゃされた部分及び周囲を拭き取っていきます。なお、嘔吐物等のあった部分から半径2メートル前後はノロウィルスが潜在している可能性がありますので、それらの広い範囲に次亜塩素酸ナトリウムをスプレー容器に入れてに床(フローリングやカーペット)部分に散布すると効果的です。

 

ただし、次亜塩素酸ナトリウム溶液を散布した場所は場合によって変色する可能性がありますので、必要に応じて10分以上後に水拭きをしてください。

 

D使用した資材の廃棄

 

消毒に使った防護具はすべて廃棄を!

嘔吐物の除去及び消毒が終了したら、処理に使用したビニール手袋やマスク、エプロンは別のビニール袋に入れ、同様に次亜塩素酸ナトリウム1,000ppm溶液を散布し充分浸したのちに密封します。

 

なお、これらの廃棄物はビニール袋を重ね厳重に密封した後にゴミとして処分します。

 

E最後に手洗い

 

消毒に使った防護具はすべて廃棄を!

最後は手洗いを全ての作業を終えたのちは、必ず「手洗い」をしっかりとしてください。手洗いの方法は「基本は手洗い」のページを参照してください。

 

 

 

以上ですが、嘔吐物等の処理法は人によって様々な方法を唱えていますので、これが唯一ではありませんが、基本的には「自分を感染させない」ことと、「嘔吐物をしっかり除去ししっかり消毒する」ことが重要ですので、そこを理解してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘔吐物tの処理法

 

 

 

 

 

 

Sponsored Link

 

 

Sponsored Link

ノロウィルス感染者の嘔吐物を処理する方法関連ページ

病院で受診
ノロウイルスの感染が疑われる場合は、とにかく専門医で受診するのが第一です。
治療
ノロウィルスにかかったときの治療方法とはどんなものでしょうか。特効薬や水分補給、自宅での治療方法など。
消毒の徹底
もしもご家庭でノロウィルスの感染者が出た場合の消毒方法、特に重点的に消毒する場所や消毒のポイントなど。
汚物処理は重要
ノロウィルス感染者の嘔吐物や排泄物等の汚物をいかに適切に処理するかが、二次感染防止の決め手となります。
消毒液の作り方
ノロウィルスの消毒に使用する消毒液は、その用途によって主に2種類の溶液があります。