２種類の消毒液を使い分けよう！
さて、ノロウィルス二次感染防止のための消毒液の作り方について解説しましょう。
消毒液の原料は、「次亜塩素酸ナトリウム」です。
ただし、実際の消毒液（希釈液）は消毒する場所や用途によって２種類に分けられます。
濃度の違い及び消毒する用途については以下の通りです。
【0.1％（1,000ｐｐｍ）溶液】
ノロウィルス感染者の嘔吐物、糞便など排泄物の処理・消毒に使用
【0.02％（200ｐｐｍ）溶液】
ノロウィルス感染疑いのある環境でのトイレやドアノブ、手すりなどの消毒に使用
しかし、次亜塩素酸ナトリウム溶液は濃度が高ければ高いほど、「皮膚に付着すると炎症をおこしやすい」とか「金属類は腐食しやすい」、「色物繊維は変色しやすい」など、いわゆる「副作用」があることも事実ですので、それらを踏まえたうえでより感染危険の高い場合と比較的感染危険の低い場合に分けて濃度も使い分けているということを理解しましょう。
消毒液の作り方
実際に消毒液を作る場合、次亜塩素酸ナトリウムが混合されている市販の塩素系漂白剤を原液として用います。
代表的なものとしては、「ハイター」「ブリーチ」「ミルトン」などがありますが、それぞれ次亜塩素酸ナトリウムの濃度に違いがあります。
・「ミルトン」、「つけるだけ」〜濃度１％
・「ハイター」、「キッチンハイター」、「ブリーチ」〜濃度５％
・「ピューラックス」、「アサヒラックス」〜濃度６％
これを踏まえて、0.1％を作るには何倍に薄めるのか？ 0.02％を作るには何倍に薄めるのかを考えればよいのですが、作る量などを考えあわせると意外とややこしいと思います。
そこで次の図を参考にすると解りやすいと思います。
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