早めの受診が基本です!
吐き気や嘔吐、下痢の症状が複数回出てきて、自分でもノロウィルスの感染が疑われるような場合は、なるべく早めに病院へ行って専門医の受診を勧めします。
「病院へ行っても特効薬がないので、意味がない」との意見も聞かれますが、それは少し乱暴な議論だと思います。
確かにノロウィルスに特効薬がないことは事実ですが、たとえば、同じような症状でも別の病気である場合も十分考えられますし、症状や発症状況などから、専門家としての適切な診断と治療、アドバイスを得ることが出来るからです。
特に会社や学校など、集団施設での感染の場合は、その後の二次感染防止対策などに影響を与えることもありますので、しっかりと診断を受ける必要があります。
その場合は、「ノロウィルスの検査」で説明したような検査を行い、その結果を見て診断されることになります。
通常は問診で終わり?
専門医のいる病院で診断する場合、通常は検査でなく、いわゆる「問診」(いつからどのような症状が出たか、その推移などを本人からの聞き取りをする)で終了する場合がほとんどです。
その理由は、ノロウィルスの検査は一部を除き保険の適用外であることから、実際に検査をすると3万円前後掛かってしまうからです。
現在のところノロウィルスのワクチン及び特効薬と呼べるものはありませんので、ノロウィルスが疑われる場合でも水分の補給などの手立てしかありません。
ですから、高い費用を払ってとりたてて検査をすることもないわけです。
ただし、場合によってはきちんと検査を受けてノロウィルスかどうかを特製しなければならない場合もあります。
それは感染者が集団的な場所にいた場合や、食品衛生上影響が大きい場所にいたなどにより大勢の人に感染を拡大させるおそれのあるような場合です。
その場合は、高い診療費を払ってでも、きちんと病原を特定して、必要な対策を早急に講じなければなりません。
ノロウイルスにかかったら病院で受診関連ページ
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- ノロウィルスにかかったときの治療方法とはどんなものでしょうか。特効薬や水分補給、自宅での治療方法など。
- 消毒の徹底
- もしもご家庭でノロウィルスの感染者が出た場合の消毒方法、特に重点的に消毒する場所や消毒のポイントなど。
- 汚物処理は重要
- ノロウィルス感染者の嘔吐物や排泄物等の汚物をいかに適切に処理するかが、二次感染防止の決め手となります。
- 嘔吐物を処理する方法
- ノロウィルスに感染し嘔吐したときは、慌てず周囲へ感染拡大しないようきちんと嘔吐物や糞便など汚物を処理することが大切です。
- 消毒液の作り方
- ノロウィルスの消毒に使用する消毒液は、その用途によって主に2種類の溶液があります。