トイレを中心に「触る」ところは消毒を徹底!
もしもご家庭でノロウィルスの感染者が出た場合は、二次感染防止のための処置が必要です。
一番大切なのは、「消毒の徹底」でしょう。
ノロウィルスの感染者が出た場合、通常は自宅での療養となりますが、その中でも特に気を付けなければならないのが「嘔吐物」と「糞尿」です。(直接消毒する方法は「嘔吐物等の消毒法」のページで詳しく解説します)
感染者がある程度動けるのであれば、通常、それらの排出はトイレで行われると思いますので、トイレを重点的に消毒する必要があります。
もし、環境が許すなら、ノロウィルス感染者専用のトイレを区別して使わせるように出来れば、最も理想的な感染防止策になります。
二次感染の経路としては、主に手指を介しての感染がもっとも多いといわれますので、感染者が触れたと思われる場所すべてが対象となります。
特にトイレを中心に床、階段や廊下の手すり、ドアノブ、水道の蛇口、机、引出しの取っ手、車椅子の押し手、ベッド周辺、おもちゃ、リモコンなどは必ず消毒するようにしましょう。
もちろん、感染者のせきやくしゃみなどからも感染の危険が十分考えられますので、飛沫感染防止のために感染者はもとより家族の方もマスクの着用をお勧めします。
自宅での消毒方法
ノロウィルスの感染が判明した場合に、ご自宅でどのような消毒をしなければならないのでしょうか?その具体的な方法について説明いたしましょう。
まず、基本的には「次亜塩素酸ナトリウム」という消毒液を用います。この「次亜塩素酸ナトリウム」というのは、市販の塩素系漂白剤といわれる製品のほとんどがこれをを成分としていますので、簡単に手に入れることが可能です。
調理器具等を除き、自宅の便座やドアノブなどの消毒を行う場合は、次亜塩素酸ナトリウムの0.02パーセント(200ppm)の希釈液で行うと良いでしょう。(消毒液の作り方は、「消毒液の作り方」ページで解説します)
ドアノブはしっかりと消毒を!まず、ターゲット(汚染の可能性のある部分)に消毒液の付着を容易にするために、「スプレー容器」に消毒液を入れて使います。
消毒の際は、自分自身の感染防止の対策(マスク、手袋など)を忘れずに行ってください。
消毒液は、ターゲットにスプレーした後、すぐに捨てられるペーパータオルなどで入念にふき取ります。
なお、塩素系の消毒液の場合、金属部分に用いると錆びる可能性があるので、10分程度たった後に水拭きするようにしましょう。
また、塩素系の場合、混ぜると危険な洗剤(強酸性のもの)などもありますので、使う前には必ず「使用上の注意」をよく読んで正しく使いましょう。
ノロウイルスにかかったら消毒を徹底関連ページ
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- ノロウイルスの感染が疑われる場合は、とにかく専門医で受診するのが第一です。
- 治療
- ノロウィルスにかかったときの治療方法とはどんなものでしょうか。特効薬や水分補給、自宅での治療方法など。
- 汚物処理は重要
- ノロウィルス感染者の嘔吐物や排泄物等の汚物をいかに適切に処理するかが、二次感染防止の決め手となります。
- 嘔吐物を処理する方法
- ノロウィルスに感染し嘔吐したときは、慌てず周囲へ感染拡大しないようきちんと嘔吐物や糞便など汚物を処理することが大切です。
- 消毒液の作り方
- ノロウィルスの消毒に使用する消毒液は、その用途によって主に2種類の溶液があります。