ノロウィルスの感染力の強さ

 

ノロウィルスはとても感染力が高いといわれますが、いったいどれぐらい高いのでしょうか。

 

たとえば例を挙げると、ノロウィルスに感染した患者の嘔吐物1グラムを取り出したとしたら、その中には約100万個のノロウィルスが存在するといわれます。

 

糞便の場合だとさらに深刻で、1グラムあたりなんと1億個も存在するのです。

 

そのわずか100万分の1というごく微量(100個以下)が体内に入っただけでも感染する可能性があるのですから感染力の高さがうかがえます。

 

そしてノロウィルスは冷蔵や冷凍の状態であっても死滅(失活化)することはなく、むしろ低い温度の方が長生きするとさえいわれています。

 

それでは、いったいどうしたらノロウィルスを死滅(失活化)することができるのでしょうか。

 

現在、ノロウィルスの失活化の方法として、次の2通りが推奨されています。

 

 

@ 次亜塩素酸ナトリウム0.02パーセント(200ppm)溶液による消毒

 

A 熱湯(85℃以上の高温)で1分以上の煮沸

 

また、ノロウィルスの感染者の嘔吐物などが乾燥し空気中に浮遊することにより飛沫感染を引き起こすことが判明しておりますので十分留意する必要があります。

 

このように、とても感染力が高いノロウィルスが、万が一、乳幼児施設や学校、社会福祉施設などの集団施設で発生した場合、ヒトからヒトへと一挙に感染拡大し集団感染を引き起こす危険性がありますので、徹底した対策が必要です。

 

さらに病院や診療所など医療機関では、ノロウィルスの流行期である冬場には多くの感染者が院内に殺到し、病院職員などを介して院内感染が拡大する恐れもありますので、特に注意が必要です。