調理器具類の消毒も大切
手洗いのほかにもノロウィルスの感染予防に重要なことがあります。
それは、「調理器具類の消毒」です。
たとえば、調理台やまな板、包丁、箸(はし)、食器類などにノロウィルスが付着し、感染媒介になる可能性がありますで、最低1週間に1回程度は消毒を行いましょう。
調理器具類の消毒(殺菌)方法としては、まず洗剤などで調理器具類を十分洗浄した後に「ノロウィルスの感染力」のページで解説したとおり、次亜塩素酸ナトリウム200ppmの消毒液に浸すか、熱湯(85℃以上)で1分以上加熱します。
よくエタノールや逆性石鹸で殺菌消毒するケースが見られますが、実はノロウィルスの場合、あまり効果がありません。
まな板や包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯での加熱し、そのほかの調理器具類は次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
また、感染率が高いとされている二枚貝などの食材を取り扱うときは、それら専用のまな板と包丁を他と区別して使用するとか、使用した都度かならず洗浄、熱湯消毒するようにすることで他の食材への二次汚染を防止する効果があります。
そのほか、意外と盲点なのが「水道の蛇口」です。ここもノロウィルスが付着する可能性が高い場所なので、消毒をするか、ペーパータオルなどを用いて直接触れないようにするなどの対策が必要です。