二次感染防止のためには消毒の徹底を
もしもご家庭でノロウィルスの感染者が出た場合は、二次感染防止のための処置が重要です。
一番大切なのは、「消毒の徹底」です。
ノロウィルスの感染者が出た場合、通常は自宅での療養となりますが、その中でも特に気を付けなければならないのが「嘔吐物」と「糞尿」です。
(直接消毒する方法は「嘔吐物等の消毒法」のページで詳しく解説します)
感染者がある程度動けるのであれば、通常、それらの排出はトイレで行われると思いますので、トイレを重点的に消毒する必要があります。
もし、環境が許すなら、ノロウィルス感染者専用のトイレを区別して使わせるように出来れば、最も理想的な感染防止策になります。
二次感染の経路としては、主に手指を介しての感染がもっとも多いといわれますので、感染者が触れたと思われる場所すべてが対象となります。
特にトイレを中心に床、階段や廊下の手すり、ドアノブ、水道の蛇口、机、引出しの取っ手、車椅子の押し手、ベッド周辺、おもちゃ、リモコンなどは必ず消毒するようにしましょう。
もちろん、感染者のせきやくしゃみなどからも感染の危険が十分考えられますので、飛沫感染防止のために感染者はもとより家族の方もマスクの着用をお勧めします。
消毒の仕方
便座やドアノブなど、ご自宅内の消毒(調理器具等を除く)を行う場合は、次亜塩素酸ナトリウムの0.02パーセント(200ppm)の希釈液が適しています。
この「次亜塩素酸ナトリウム」ですが、市販の塩素系漂白剤といわれる製品のほとんどが次亜塩素酸ナトリウムを成分としていますので、簡単に作ることが出来ます。
消毒液の作り方に関しては、「消毒液の作り方」ページで詳しく解説しています。
次に、消毒を行うときの留意事項ですが、まず、消毒液の付着を容易にするために「スプレー容器」に入れて用いることをお勧めします。